フランスの料理研究家『アントナン・カレーム氏』
アントナン・カレーム(1784−1833)は、19世紀にフランスで活躍した料理研究家です。1789年にはじまったフランス革命は、フランスの食文化を大きく変えることとなる大事件であり、王政が崩壊し、貴族たちが権力の座から失墜したことにより、そのお抱えコックたちが自身の職を得るために街場で次々とレストランを開店しました。フランスにおけるレストラン時代の幕開けです。
この時代にフランス料理の発展に大きく貢献し、「国王のシェフかつシェフの帝王」と呼ばれていたのが、アントナン・カレームです。
正確な生い立ちは不明と言われていますが、非常に貧しい生まれのカレームは、幼いころ父親に捨てられ、しがない安食堂で働き始めました。カレームは、夜を徹して独学で勉強し、その才能と努力で次第に頭角をあらわします。中でも、お菓子や料理の盛り付けを研究するため国立図書館へ通い、建築のデッサンや技法を調べ、その技法を生かしたお菓子の装飾の見事さは絶大な称賛を受けたと言われています。
カレームの料理は、とにかく「豪華絢爛」という言葉が似合います。建築から学んだデザイン力を料理の盛り付けに活かし、華美な装飾を凝らした大皿料理をデーブルにずらりと並べ、贅を極めた豪華さと壮麗さがカレームの料理の特徴です。
そうした料理の創作姿勢と見た目の美しさから「料理の建築家」とも呼ばれ、ウイーン会議でもフランス料理の粋を集めた宴席を演出し、ヨーロッパ各国にその名が知れ渡りました。
カレームは料理研究家として多数の著書を残し、フランス料理文化の普及に大きく貢献した人物として、今なおその功績を称えられています。
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