イタリアの料理研究家『マルクス・ガウィウス・アピキウス氏』
マルクス・ガウィウス・アピキウスは、1世紀に古代ローマで活躍した、料理研究家のさきがけとも言われる人物です。
ギリシア・ローマ史の研究者塚田孝雄さんによると、アピキウスはローマの大貴族であり、希代の美食家としても有名な人でした。ローマ人はもともと美食家で、こと「食」に関しては、ものすごいエネルギーを注いでいたようです。当時のローマ人は、「食」への欲求が強く、天然の食材だけでは足りなくなり、魚介類(エスカルゴ等)の養殖業も盛んに行っています。アピキウスも、自身の贅を尽くしローマ全土のあらゆる食材に精通しており、ローマの貴族が食べていた料理の実践的手法を人々に教える料理学校を開校し、世界最古のレシピ集を著した功績の大きい料理研究家として名を残しています。
現代まで伝わっている料理書の中では、世界最古の「ラルス・マギニカ」(別名「デ・レ・コクイナリア」を著し、日本でも「古代ローマの調理ノート」(1997年・千石玲子訳・小学館)というアピキウスの料理書があります。
この本は、アピキウスのレシピ集となっていますが、もともと質実剛健(「暮らしは低く、思いは高く」がモットー)であるローマが、いかにしてグルメになっていったかなど、料理の視点を基にしたローマ史としても楽しめます。やはり富の集まるところには、豊かな食文化も花開きます。庶民が食べていたものというよりは、富のある貴族向けのレシピで、当時の贅沢で手間暇かけた料理の数々が紹介されています。
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